【怪談の夏】ホラー小説の天才!山田悠介の戦慄するホラー小説4選
暑い夏。
夏といえば、ホラー!(だと勝手に思ってます)
昔、学生のころに暇つぶしに読んだ山田悠介さんのホラー小説がとっても怖かったことをふと思い出しました。
かなり怖がりながら読んでいましたが、ホラーといえば夏なので楽しめましたよ。
だいぶ昔に発表された小説ですが、この夏、刺激が足りない人は読んでみてはいかがでしょうか。
山田悠介さんの著書はたくさんありますが、今回は独断と偏見で4つ選びました。
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リアル鬼ごっこ / 2001年
山田悠介さん、初の著書「リアル鬼ごっこ」。
映画化もされている知らない人はいないくらいの名作ですね。
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舞台は西暦3000年。
医療・科学・機械技術が恐ろしいほど発達し、他国よりも全ての面でトップクラスを誇るとある王国での物語。
そんな中、「佐藤」姓が500万人を超えるほどの人数になっていた。
同じ「佐藤」姓の若き新国王が、国王である自分と同じ性の人間がたくさんいることに怒り、効率よく「佐藤」姓の人間を抹殺するための "リアル鬼ごっこ" をスタートさせる。
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これはなかなか読み応えのある話でしたね。
ホラーとはまた違うかもしれませんが、ゾクゾクする感覚がたまりません。
@ベイビーメール / 2003年
次はこれ。ベイビーメール。
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高校教師・斉藤雅斗は、親友である警察官・斉藤慎也から奇妙な猟奇殺人事件について聞かされる。その事件は、女性が腹を食い破られ、腹からへその緒が飛び出しているというものであり、同じ時間に3人の男が口から泡を吹いて死んだという。
そんなある日、慎也の妻・順子はベイビーメールなるものを受け取った。
ベイビーメールは「私は子供を持とうとしている者を恨んでいる。私の子供を育てさせてあげる」という内容の本文で、「@」という添付ファイルを開くと赤ん坊の泣き声がして、携帯の液晶が割れるという不気味なものだった。
その1か月後、彼女はその猟奇事件と同じような状態で見つかった。しかし、1か月前に彼女は生理がきていたのにもかかわらず、遺体で発見された時は妊娠4か月と診断されていた。
そして、そのメールは雅斗の恋人である朱美や、雅斗の教え子だった飛鳥の携帯電話にも届いていた。
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今ではLINEが主流ですが、ベイビーメールが発表された頃は友達とメールなんて当たり前の時代でした。
当時、チェーンメールなんてものもありましたよね〜
ベイビーメールの影響もあって、メールが恐怖に感じていましたよ。
そんなベイビーメールは、じわじわと迫り来る怖さが特徴。
ハラハラが止まりません。
親指さがし / 2003年
3つ目は「親指さがし」
まさに日本のホラーという感じ。
じわじわと怖さが背中にまとわりつく感覚があり、最初から最後まで気が抜けない小説です。
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ある別荘で女性がバラバラにされ殺害されたが、そのバラバラになった遺体の左手の親指だけが何処にも見当たらなかった。その左手の親指を探してあげるというゲームである。
- まず、輪になって地面に座り、右隣の人の左手の親指を自分の右手で握る。そうしないと、目が覚めた時に親指が切られてしまう。
- 目を瞑り、自分自身が別荘で殺害され、バラバラにされたと想像する。
- 目を開けると見覚えのない部屋へ辿り着く。そこが親指さがしの部屋である。
- 別荘に着いたら蝋燭が1本あり、それを吹き消せば元の世界に戻れる。
- 探している最中に後ろからポンポンと2回肩を叩かれることがあるが、その時は絶対に振り向いてはいけない。振り向いたら2度と生きて帰って来ることは出来ず、そのまま死んでしまう。
因みに、その親指を見つけてあげると幸運な出来事が起きるという。
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主人公とその友達、いろんな人がそれぞれの物語を持っていて話が進むにつれて一本の線につながる感覚がたまらないですね。
あそこの席 / 2003年
最後は表紙からして怖さがにじみ出てる「あそこの席」
いじめ問題をテーマにしている作品みたいですが、学校で起こりうるようなホラーです。
とにかく怖い。それにつきます。
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転入生の瀬戸加奈は、クラス全員の冷たい視線を感じた。加奈が座ったのは“呪いの席”だったのだ。かつて、その席にいた生徒たちは、自殺したり、ノイローゼになったという。やがて始まった無言電話と、毎日送りつけられる不気味な写真。さらに、被害は加奈の妹にまで及んだ。激しさを増す嫌がらせの果てに、加奈が辿り着いた狂気の犯人とは。
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舞台は学校で、実際に起こりそうな物語なので、学生さんが読むと実際の学校生活にリンクしてくるのではないでしょうか。
まさに山田ワールドが全開の4つのホラー小説ですが、幽霊の怖さと人間の怖さがうまく表現されているものばかりです。
特に夏は怖い噂や話が多い季節なので、山田悠介ホラーを読むとさらに怖さが増しますよ。
ホラー好きには必読の小説でしょうね。
だいぶ昔の小説ですが、何年経っても怖さが薄れないものばかりです。
中には映画化されている小説もあるので、映像でも怖さが欲しいあなたは合わせて見てみるといいかもしれませんね。